オフパコ、そして破滅

実はフォロワーに黙っていたことがある。

2017年3月17日僕は童貞を卒業した。オフパコだった。詳細はここには書かない。まずはこのブログを読んでくれ。

 

unknown-rainbow.hatenablog.com

 

このブログは僕のフォロワーの公的抑圧によるものである。ここに出てくるEとは僕のことでありYは椅子倉だ。界隈のフォロワーであればこれらは一目瞭然である。この記事を公的抑圧が投稿した時、正直言って僕は非常に面食らってしまった。ここに書かれている赤裸々な童貞喪失体験はあくまで酒の席でのオフレコであり、確かに僕は公的と椅子倉に「Twitterには書かないでくれよ(笑)」と忠告しておいたはずである。まずいと思った。僕が童貞ではないことがフォロワーにバレてしまうことは別に良い(僕は童貞喪失して以来童貞芸をやめていた)。本当にまずいのは僕のオフパコ相手である彼女(以下彼女)にこのブログを見られてしまうことだ。彼女は公的のフォロワーだった。彼女がこのブログを目にする可能性は大いに有り得る。僕はすぐさま公的にDMを飛ばした。

「ブログを消してくれ! いや消さないでもいい、せめて彼女をブロックしてくれ!」

 

 

 

......結論を言おう。僕のこの裏工作は一足遅かった。公的はこのブログを投稿した後、あろうことか風呂に入っていたのである!!

 

彼女からDMがきた。「◯◯、上のお口ガバガバかよ」

僕の頭は真っ白になった。これはよくない。大変よろしくない。怒っている。明らかに怒っている。この前まで真性童貞だった僕でもわかる。僕は探りをいれることにした。

「怒ってる?」

「ん?◯◯は賢いのだから自分の頭で考えて」

ダメだ......。いつもの気の抜けた彼女の文章ではない。とりあえず一刻も早く詫びをいれよう。優しい彼女のことだ。誠心誠意謝ればきっと許してくれるだろう。この時の僕はまだそんな甘いことを考えていたのであった。

だが彼女の返事はそっけなかった。「今日はひとまず寝る。」書かれていたのはそれだけだった。睡眠薬で薄れ行く意識の中、僕は思った。「明日が勝負だ。まだ逆転できる。考えてもみろ。これまで上手くやってきたじゃないか。とにかく明日だ。明日しっかりと気持ちを伝えよう......。」

僕は想いをしたためた。まだ出会う前Skypeで話したこと。初めての夜。名古屋に帰ってからもいつも脳裏にあったこと。毎日のDMのやりとり。そして一昨日の再会。すべてが楽しい思い出だった。僕にとっては初めてのことだった。たった一ヶ月間の甘くて淡い夢のような日々......。

彼女は僕を許さなかった。僕は泣いた。新宿の公園のベンチ。陽射しの強い正午の公園は幸せそうな人々で溢れていた。僕は震える指でタバコに火をつけた。思い切り吸い込んで吐き出す。涙が止まらなかった。向こうから公園の警備員が近づいてきた。「こんにちは。ここ禁煙だからね。あっちの水の広場で吸ってくださいね。」僕は力なく答えた。「はい。すいません。」

満身創痍で名古屋に帰った僕はもう一度だけ彼女に電話をかけた。結果は変わらなかった。彼女は言った。「元のフォロワー同士の関係に戻りましょう。」僕は承諾した。しかし、僕は耐えることができなかった。彼女のHNを見る度、彼女のアイコンを見る度、涙が頬を伝った。僕は彼女をブロックした。僕はどこまでも卑怯だった。

 

これが事の顛末である。読みやすいように細部は省略した。このどうしようもない話はそれでもある種の教訓を含んでいると思う。「セクシャルな話を他人にしてはならない。」当たり前だと思う読者も多いかもしれない。だが僕は喋ってしまう人間である。今回だけではない。僕の宿痾なのだ。どうしてもあけっぴろげに喋ってしまう。僕は人格破綻者だ。まともな理性を持った人間ならば決してこんなことはしなかっただろう。酒のせいと思うかもしれない。だが僕は酒無しでも喋ってしまうのである。もう本性なのだ!  俺はろくでなしなんだよ!!!

彼女は言った。「全部コンテンツにするためにやってたんじゃないの?」違う! 決してそんなつもりじゃなかった! 僕は真剣に君に恋していた!! 嘘じゃない嘘じゃない嘘じゃない嘘じゃない......。

いやいやいやちょっと待ってよ厭世詩家くん。君、そんなこと言いながらフラれた直後に「失恋しました(3年連続3回目)」とかツイートしてたし、昨日キャスでこのこと喋ってたし、現に今君、ブログに書いちゃってるじゃないwww

あ............いやまあ、うん。そうかもしれない。

ところでこの問題ってさ、ぶっちゃけ公的抑圧が全部悪くね??? 公的抑圧許せねえ!! 公的は早く大学に入って俺に女を紹介しろよな。自殺なんかしたらぶっ殺すぞ。